お好み焼きというと大阪風のものが関東でも主流ですが、広島風は大阪ぼてぢゅうのオムそばみたいに、薄手の生地の間に焼きそばが入ってるような感じです。で、これがうまいんじゃのぅ。
鉄板の上で大量のキャベツともやしをクレープ状の薄い生地で蒸し焼きにして、しなしなにするわけです。ですから生だったらそんなに食べないよなあって量のキャベツが食べられます。あと、広島のモヤシは東京のものに比べると細身でキャベツに良く合いますね。具材は豚肉、エビ、イカが基本で、すべて入ってると「スペシャル」と呼びます。麺はそば(焼きそば麺)とうどんがチョイス可能。ソースはオレンジキャップのオタフクソース。辛口のイエローオタフクも置いてある場合もありますが、やはりオレンジの方が気分ですね。ただこの手のソースには大量に砂糖が使われているということがタイの食品ラベル表示システム(成分を多い順にラベルにパーセント表示する。日本では原材料の重量順に表示)のおかげで明らかになってしまったので、本当はダボダボソースにして食べたい所ですが、我慢しております。それにマヨネーズをかけると無駄にカロリーが増えてしまうので止めておきましょう。さすれば結構ヘルシーな、量の割には低カロリーな御食事になります。
まあ、東京もんの私がとやかくいうよりも、地元中国新聞社が自信をもって編集している「炎の鉄板」
<http://www.chugoku-np.co.jp/okonomi/>で正確なお好み焼き情報を収集していただきたいと思います。東京の広島焼き情報もあります。
で、広島風お好み焼きというと、「オタフクソース」を避けては通れませんので、お好み焼きの歴史や家庭での作り方は<http://www.otafuku.co.jp/>で、学習いたしましょう。
さて、「炎の鉄板」と「オタフクソース」が自信をもって共同開発した「炎の鉄板ソース」という商品があるそうです。私はこういう安易なネーミングの商品が大好きです。東京では新宿駅南口を出たところのサザンテラスの入り口にある新宿広島夢てらす(私の通勤路だ)で購入できます(367円)。
ここまで読んできて、果たしてこの話はランニングとどう結びつくのかとお考えの方もあると思いますが、ここでオタフクソース独自の原料、デーツに注目なわけですね。元々オタフクはソース屋さんじゃなくて戦前からお酢を醸造してたんですな。で、デーツを使って酢を作って、その自然な甘味のあるデーツ酢でソースを作ったらオタフクソースになったわけですね。
ランナーに不足しがちな鉄分とカルシウム。デーツ酢にはこの二つが米酢やリンゴ酢などに比べてたっぷり含まれているそうです。 ほらね、広島風お好み焼き食べたくなってきたでしょう。代々木だと「お多福」のランチタイムにジャンボ850円なんてお奨めです。ただしモヤシが太いんですけどね。(現在ビルが改装中でランチやってないなあ)