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No.1030

2003.7.9

書籍

ナンシークラークの
『スポーツ栄養ガイドブック』

女子栄養大学出版部

http://www.eiyo21.com/

購入先:ブックオフ練馬高野台店

100円(定価2100円/A5 版・320ページ)

健康は栄養・運動・休養だ。
走るなら、しっかり食べよう炭水化物。

マハロ菊池

この本で私が気にいったのは、パトリック・グリフィンさんのちょっととぼけたアメリカンな味のイラスト。秀逸ですね。
あと朝食にシリアルを食べるようになりましたね。
オレンジジュースも飲んでます。
つまり私も充分情報に踊らされているわけです。
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今や日本はテレビの健康情報番組のおかげで、ココアやローズヒップが飛ぶように売れる、とても素直な健康指向社会です。健康=食品購入が大脳に刷り込まれてしまっていて、健康になるためにはこれを買えばOK的な情報につい反射行動してしまう今日この頃、みなさん何を食べていますか?。
本当は運動すればいいのに、「運動なしで痩せられる」的な情報に甘えて、お茶をがぶ飲みしたり、アミノ酸飲料を買い占めたり、サプリメント飲んだりしてませんか?
本当に飲んだり食べたりするだけで効果があるんだったら、健康ビジネス先進国のアメリカ人の半分以上が肥満(6割が肥満化傾向で、うち26%がBMI30以上の超肥満)だなんて、ありえない話じゃありませんかね。とかいいながら、じゃあ何を食べりゃあ良いんだと2002年は低インシュリンダイエット本を読みあさってみたんですが、要約すると、白米の量を減らしてジャガイモ、トウモロコシ、ニンジン(なんかハンバーグの付け合わせじゃん)を食うなというだけで、本当はどうなんだろうと、2003年はもう少しアカデミックに調べてみたくなって学校の副読本みたいな、こんな本も良いかと思い買って読んでみました。

この本は新品同様なのにブックオフで100円だったんですが(きっと学生がぜんぜん読まずに売ったんだろうなあ)、女子栄養大学出版部(すごくベタな名前の大学だ)のサイトでのこの本の紹介文によれば『運動競技で好成績を残すにはトレーニングに加えて栄養学的な取り組みも不可欠。近年のスポーツ界では常識となっているこの分野を徹底的に掘り下げたスポーツマン&スポーツ指導者向け必読本。アメリカで好評を得た原著を日本のスポーツドクターと管理栄養士とが翻訳』とのことです。
つまり翻訳本なんで食品内容がとってもアメリカンで楽しいですね。うーん、この本読むと一部(かなぁ)のアメリカ人の食生活ってなんかすんごく問題ありなんじゃないでしょうか。結局アメリカ人のみなさんはチョコとかアイスとかクッキーとか食べ過ぎなんですな。オレンジジュースだって1本丸ごと飲むのはやめようよ、ドレッシングだってお願いだから考えてかけようよってことですよね。マクドナルドのせいだけで太ったんじゃありませんよね。

大学出版部の発刊なんで難しい内容なのかなと思ったら、そういうわけで、にやにや笑える(栄養学の本読んで笑うなってか?)面白い本でありました。ナンシークラークさんの各種クライアントさんの摂食の異常さが楽しいです。内容もランナー向きな部分が多くお薦めです。って私が薦めたところでどうってことないんですけどね。


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