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No.1031

2003.7.29

書籍

『sydney!』
村上春樹

文藝春秋

http://www.bunshun.co.jp/

購入先:石神井図書館

本体1619円+税(石神井図書館で借りたのでO円.)

マラソン走って、
少しづつ死んでく感じって良くわかるなあ。

マハロ菊池

著者の村上春樹氏は2002年のホノルルでは4:14:13だったそうです。つまり私の8分3秒後ろを走ってたわけですね。昔、千駄ケ谷に住んでいて、神宮外苑周回道路をランニングしていたそうです。きっとホープ軒とかは嫌いそうだなあ。
ちなみに日本オリンピック委員会のページは
http://www.joc.or.jp/
です。
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だいたい私がなんでマラソンなど走ろうって思ったのか、よーく考えてみると、きっと2000年のシドニーオリンピックの女子マラソンのゴール時に抱いた疑問というか、不思議な印象というかがきっと頭のどこかに突き刺さっていて、その答えを知るために結局自分でマラソンを走ってみる気になったのかもしれません。

その疑問というのは、この優勝した高橋選手は42.195kmも走ってきたのに、なんでニコニコ余裕って感じでいるんだろう?マラソンって相当きつい競技で、普通の人間には走れないし、ゴールしたらぶっ倒れちゃうんじゃないかなあ。しかもターミネーターみたいなシモン選手に終盤ガンガン追いかけられて、相当あせった展開であったはずなのに。そんなに余裕あるんだったらもっと最初から懸命に走って、もっと良いタイムが出せたんじゃないのか?特に前回の有森選手の汗まみれのガッツポーズ、自分で自分を褒めたくなるというゴールシーンに比べるとあまりにあっけらかんとした普通っぽい感じにとても違和感があったわけです。しかもうさんくさそうな変な監督。これはおかしい。なにかある。なんて思ってるうちに今度はこの高橋選手が2001年の9月にベルリンで2時間20分を切る当時の世界記録を達成するわけです。その頃になると高地トレーニングとかアミノ酸とか、遅筋などの普通知らないでもいいような情報がテレビなどでも取り上げられていて、たまたまそういう時期にスポーツジムに行き始めて、トレッドミルなる変なものに乗ってしまった私としては、マラソンという競技に関して調べてみる必要があると勝手に思ったりしたわけです。

で、2004年はアテネオリンピックがあり、代表になれば1896年の第1回近代オリンピックで創設されたマラトンからアテネまでのマラソンのオリジナルのコースが、21世紀最初のオリンピックで走れるわけです。その日本代表選考会を兼ねた世界陸上2003が8月末のパリで行われるわけですが、この辺でもう一度あの2000年のシドニーを思い出してみるのにこの本はタイトルからしてSydney!ですからどうかなと図書館に行って思ったわけです。これからの季節にお薦めの1冊ですね。なお、別に読んでも速くなりませんが、後ろからシモン選手に追われてるつもりになったりして走ると、一人で走ってる時にも結構楽しいです。


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