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No.1034

2003.8.8

書籍

リディアードの
ランニング・バイブル

大修館書店

http://www.taishukan.co.jp/

購入先:練馬区立光ケ丘図書館

定価1,800 円 (A5判・210頁)(借りたので0円)

古典?
瀬古監督もお薦めです。

マハロ菊池

アーサー・リディアード 著/小松美冬 訳
いろんな人に借りられて相当ぼろぼろになっております。
図書館の本に鉛筆でナルホド、ここ重要って線入れたりするのはやめましょうね。
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原本は1983年の発行で、日本語の本としては1993年に初版発行なんで比較的新しいわけですが、内容は1960年代の長距離界で幾多の世界チャンピオンを育てた実績を持ち、最も偉大なコーチといわれるニュージーランドのアーサー・リディアード氏のリディアード方式と呼ばれるランニングにおける鍛練方法の紹介です。実は1962年(私の生まれた年)に日本陸連は著者を日本に招き指導を受けているそうです。ですから内容は相当古くさい厳しい練習方法が書いてあるんだろうなあなんて思って読んでみたらびっくり、なんだ今のマラソン練習理論のほとんど、この人の理論が源なんだあというわけです。ですから、これは確かにバイブルといえます。裏表紙でSBの瀬古監督もそういっております。

ようするに私なんぞは21世紀になってから走りだしたから無知だっただけのことで、インシュリンと血糖値の関係とか体脂肪燃焼とか遅筋とかAT とか、じゃあ何食えばいいんだかとかがマラソンにとって重要であることは東京オリンピックの頃には理論として確立してたんですかね。それとも後で加筆したのかなあ。読んだ感じだとリディアード氏が自分が経験的にやってきたことを、後に運動生理学が学問的に実証してくれたような感じなんでしょうね。

さて、内容はけっこうアッパークラスのランナー向けであります。だいたい週に160km位の走量の方(毎日25km以上だ)を基本的に対象にしております。ただ私程度のたらたらランナーでも充分読む価値があると思います。なにせバイブルですからね。最後の方で、タイムや距離よりも走ることを愉しむことが大切だとのお話があります。とにかく楽しんで走ることですよね。


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