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No.1103

2004.11.8

書籍

1本足の栄光
ポール・マーティン 著

実業之日本社

http://www.j-n.co.jp/cgi-bin/product_detail.cgi?code=4-408-61124-7

購入先:光ケ丘図書館で借りました。

定価1,785円(税込み)

他人に出来ることは自分にも出来るの書

マハロ菊池

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2004年の5月に東京シティロードレースを走っていて、信濃町の駅前を過ぎ、国立競技場のゴールまであと2kmを切ったあたりで、後方から聞きなれない金属質の足音がものすごい勢いで近づいてきた。なんだろうと思っているうちに抜かされたんですが、見てみるとビックリ。左足が義足の外国人選手でした。上半身は相当鍛えた感じでしたが、それにしても片足で、あのスピードで走ってくるとは。すごいなあ、でも負けてはいられぬとこちらもペースアップ。それでもどんどん置いていかれてあっという間に見えなくなってしまいました。ただ、多少追いかけさせていただいたおかげで私も10kmで44分を切ることが出来ました。で、後で調べてみるとそのときの片足のランナーが、この本の著者のポール・マーティンさんでした。

ランニングの大会に参加すると、様々な障害を持った方とも一緒のコースを走ることが出来ます。この大会でもポールさん以外にアテネのパラリンピック男子マラソン視覚障害の部で優勝した高橋勇一さんも出ていましたし、昨年は車いすの土田和歌子さんも出場されていました。

さて、本の内容ですが、ポールさんの生い立ちや、どうして足を失ったか。で、どうして走ったり、泳いだり、自転車漕いだり、スキーしたり、ホッケーしたり(それにしても色々やるなあ)するようになったかが書かれております。詳しくは、読みましょう。非常に読みやすい文章で面白かったです。ハワイのアイアンマンに初めて参加したときの完走記なども書かれております。

おおよその内容は、テレビでも放映したみたいなんで<http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/p259_2.html>などでどうぞ。

それにしても、走るようになってつくづく思うのですが、足が2本あっても、走ったりしたら死んでしまうと思っていた頃の私は、実は相当不健康であったのだなあと思う、今日この頃であります。


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