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No.1162

2006.1.30

書籍

ハワイ王朝最後の女王
猿谷 要著

文春新書

購入先:ブックオフ

250円

ホノルルに行ったら、走るだけじゃもったいない。

マハロ菊池

定価は750円です。
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私が普段たらたら走っている光が丘公園は、昔米軍のグラントハイツだったわけですが、このグラントって、南北戦争のグラント将軍のことで、実はこの方、米国の18代大統領で、1872年の岩倉使節団はこの人と会見してるんですね。で、大統領退任後の1879年に西南戦争から2年後の日本に訪日して芝増上寺に松を植えたりしてるんですなあ。相当な酒飲みだったみたいですね。

さて、今回御紹介するこの本は、それから2年後にハワイ王国のカラカウア王が来日し明治天皇を訪問して、極秘裏に将来は王位継承者にと考えている姪のカイウラニ王女と日本の皇室との婚約を提案したという話しから始まっております。これはアメリカによるハワイ合併案に対する牽制の意味があったのだそうですが、もしこの婚姻話しが進んでいたら、歴史はどうなっていたんでしょう。興味のあるところであります。

ホノルルマラソンを走りに行くと、イオラニ宮殿やカラカウア通り、カピオラニ公園を当然通りますが、その名称が何の名前だかは知らないで走っていたんですが、もう少しホノルルのことが知りたくなったときにこういう本なんか良いかもしれませんね。

2007年は「アロハ・オエ」の作詞・作曲者でもある、ハワイ王国第8代の最後の女王、リリウオカラーニの没後90年目くらいになります。
ビショップミュージアムやイオラニ宮殿、ワシントン・プレイスなどもじっくり観てみたくなりましたね。
http://www.hawaii-arukikata.com/culture/mystery/mystery14.htm

ランニングとは直接関係のない本でしたが、走る場所の歴史や名前の意味を調べてから、実際にその土地を走ってみるというのも面白いものなので御紹介いたしました。


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