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No.1206

2007.1.15

書籍

玉川兄弟 玉川上水ものがたり
杉本苑子 著

文春文庫

購入先:ブックオフ

400円

江戸は玉川上水の賜物ですなあ。

マハロ菊池

図書館に杉本苑子全集があれば、第7巻みたいですね。
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直接ランニングに関わる内容の本ではありませんが、私がはじめて長い距離を走ってみようと2002年に走ってみたのが、小平グリーンロードという、多摩湖自転車道と野火止用水、そして玉川上水を繋いだ1周21kmだったので、その際、玉川上水って何なのかなあと思い、調べてて、読んでみたいなあと思っていて、やっとブックオフでみつけて読めたので一応御紹介いたします。

内容は、兄弟が羽村から江戸の四谷大木戸門まで江戸町民のために水道をひくという玉川上水工事の困難を描いているわけであります。ある意味江戸時代のプロジェクトXですね。

著者があとがきに書いているのですが、実際には当時の史料がほとんど存在せず、ほとんどフィクションなんだそうですが、そうと分かっていても、きっとこれを読んでから玉川上水遡上ラン43kmを行って、水喰土(みずくらいど)公園を抜け玉川兄弟の像まで辿り着いたら涙もんだと思いますね。ま、読まないで走ってもけっこうきつくて泣きが入るんですけどね。

ちなみに東京、というか武蔵野台地(の一部?)って、何万年も前に多摩川が青梅マラソンで有名な現在の青梅あたりを頂点につくりだした扇状地なんだそうです。なるほどねえ、扇状地だから東京湾に向かって少しづつ傾斜してるんでしょうなあ。江戸時代の人はそんなこと知らなかったんでしょうけど、うまく水が流れて良かったですよね。


参考:
武蔵野扇状地
http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/print/dayori/08/08_4.html


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