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No.1070

2004.3.11

書籍

40歳からの元気食「何を食べないか」
幕内 秀夫著

講談社プラスアルファ新書

http://www.kodansha.co.jp/

購入先:ブックオフ代々木店

300円(780円)

残業時の缶コーヒーは点滴だそうで。

マハロ菊池

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思い出すと私の子供の頃の食生活って、今と比べたら質素だったよなあ。ファミレスやコンビニはなかったし、西友やダイエー、イトーヨーカ堂みたいな大型スーパーだって最初はありませんでしたから。小学生の時に初めてピザ食べたとき「すごいうまいけど、これっておやつなのか食事なのか微妙だなあ」と思ったなあ。初めてフライドチキン食べたのは小2の時に大阪万博だったかな。初マクドナルドは銀座の三越でしたね。カップヌードルができて、ボンカレーを食べて、色々な味のファンタを飲んで、そんなふうに少しづつ色々な食べ物が増えていった子供時代でしたよ。そうして主食というものが徐々に曖昧になっていったわけですね。

で、1980年代あたりから飽食の時代などといわれるようになって、きらびやかな高級食材スーパーができ、家の冷蔵庫もでかくなり、グルメ指向とバブル景気で糖尿病が増加。こりゃいかんとなって食生活の見直しで、1日30品目とか、サプリメントとか、ビタミン、ミネラル等の必要性などの情報が氾濫するようになるわけですね。テレビで「これを食べるといい」「これを飲むといい」という相当専門的な栄養素の話を含んだもっともそうな情報が多く流れるようになって、今もそれは続いているわけですが、この本の著者は、何を食べるかじゃなくて、何を食べないかという視点が重要だと申しております。

つまり、運動不足なのに栄養過多の時代で、何食べたって毎日必要以上に贅沢なお食事を食べてる「食べ過ぎの時代」なのに、無理してビタミン摂ろうとして野菜の種類を増やそうとしたり、栄養のバランスとか考えなくても、ごはんとみそ汁、納豆に魚、のり、漬物みたいな元々日本人が食べていた質素な食事で充分ですよという本です。結局商業主義的な栄養商品情報に振り回されてるなってことですよね。カテキン、ポリフェノール、アントシアニン、リコピン、アミノ酸、ナットウキナーゼ、どれも何かしら商品に結びついちゃうもんなあ。

また、夕方残業で缶コーヒーを飲むのはちゃんとした食事の代わりに点滴打ってるようなもんだとも書いています。こういうこと書くと食品、飲料メーカーさんからは煙たがられるだろうなあ。でも言われてみればそうだよね。私も走るために何を食べると効果的か、筋力アップには何が良いかなど、頭でっかちになりすぎないようにしていかないとな。昼は質素に牛丼太郎の「納豆丼」みそ汁付き200円で充分だな。

でも世の中に米屋と乾物屋(すでに死語か?)、あと牛丼太郎しかない社会って言うのもやだしなあ。たまにはかつやで「ダブルロースかつどん。豚汁付けてね。」も食べたいしね。(それが食べ過ぎなんだよなあ)
まあ、ほどほどにしていこうと思いましたよ。


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